源氏物語の最初にでてくる歌です。
限りとて 分かるる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり
これを各現代語訳でくらべてみる。
与謝野晶子 新新訳(1938) 原文のみで訳なし
谷崎潤一郎 新々訳(1964) 原文のあとに小字で
(限りあることとして、お別れ申し上げて行く死出の道の悲しさを思うと、何とかして命を保って生きていたいものでございます。「いかまほしき」の「いく」は「生く」と「行く」とにかけてある)
円地文子訳 (1972) 見開きページの最後に青の小字で
*今を限りとお別れしなければならない死出の道の悲しさ、何とかして生きとうございます。
瀬戸内寂聴訳 (1996) 原文の下に5行の小字で。7音節と5音節がまじる(数字はこちらでつけた)。
今はもうこの世の限り5,7 あなたと別れひとり行く7,5 死出の旅路の淋しさに7,5 もっと永らえ命の限り7,7 生きていたいと思うのに7,5
上野榮子訳 (2009) 原文のあとに小字
(今を最後と別れていく死出の旅路の悲しい時に当たって、も少し生きていたいのはこの命、里へ退出したくないのはこの身体でございます)
角田光代訳 (2017) 原文のあとに
(定められたお別れの道を悲しく思います。私の行きたいのはこの道ではなく、生きていくみちですのに)
belmonto試訳 (2024) 原文なしで。7音節の詩にした(初句は字余り)
この世の命は8 限りがあって7 悲しさまさる7 もっと生きたい7 この世の命7
再度原文
限りとて 分かるる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり
歌のさまざまなスタイル
片歌 577
俳句 575
旋頭歌 577577
都都逸 7775
短歌 57577
試訳 77777
限りとて 分かるる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり
これを各現代語訳でくらべてみる。
与謝野晶子 新新訳(1938) 原文のみで訳なし
谷崎潤一郎 新々訳(1964) 原文のあとに小字で
(限りあることとして、お別れ申し上げて行く死出の道の悲しさを思うと、何とかして命を保って生きていたいものでございます。「いかまほしき」の「いく」は「生く」と「行く」とにかけてある)
円地文子訳 (1972) 見開きページの最後に青の小字で
*今を限りとお別れしなければならない死出の道の悲しさ、何とかして生きとうございます。
瀬戸内寂聴訳 (1996) 原文の下に5行の小字で。7音節と5音節がまじる(数字はこちらでつけた)。
今はもうこの世の限り5,7 あなたと別れひとり行く7,5 死出の旅路の淋しさに7,5 もっと永らえ命の限り7,7 生きていたいと思うのに7,5
上野榮子訳 (2009) 原文のあとに小字
(今を最後と別れていく死出の旅路の悲しい時に当たって、も少し生きていたいのはこの命、里へ退出したくないのはこの身体でございます)
角田光代訳 (2017) 原文のあとに
(定められたお別れの道を悲しく思います。私の行きたいのはこの道ではなく、生きていくみちですのに)
belmonto試訳 (2024) 原文なしで。7音節の詩にした(初句は字余り)
この世の命は8 限りがあって7 悲しさまさる7 もっと生きたい7 この世の命7
再度原文
限りとて 分かるる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり
歌のさまざまなスタイル
片歌 577
俳句 575
旋頭歌 577577
都都逸 7775
短歌 57577
試訳 77777
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